タイヤの空気圧、チェックしてますか?適正空気圧と窒素ガス充填について。
タイヤの適正空気圧を保つには、窒素ガス充填が効果的です。
タイヤの空気圧を適正に
タイヤには適正空気圧があります。適正な空気圧を保つことで、タイヤはその性能を保ち、発揮することができるので、常に適正空気圧を維持するようにしましょう。
適正空気圧は車種によって異なっており、メーカーの指定する適正空気圧は、運転席側のドアを開けたところに張ってあるシールに記入されています。なお、車の適正空気圧は、タイヤのメーカーや種類が変わっても変わることはありませんが、タイヤのサイズが変わると変化するので、その点は注意しましょう。
適正な空気圧を保つために、月に1回程度は空気圧の測定を行いたいところです。空気圧はエアゲージを使って測りますが、エアゲージはガソリンスタンドで給油のついでにで測ることができます。
窒素ガス充填とは
タイヤの空気を入れるときに、窒素ガス充填を勧められることもあります。これは、通常であれば普通の空気を入れるところを、窒素ガスを充填するということ。
ガソリンスタンドで入れてもらうと、タイヤ1本あたり1,000円程度が相場です。窒素ガスを入れると、普通の空気を入れたときに比べて、空気圧が低下しにくくなるというメリットがあります。また、タイヤの寿命も長くなるといわれます。そのため、飛行機のタイヤなどには窒素が充填されています。
窒素ガスが勧められる理由
空気はもともとその80%以上が窒素で、残りの20%近くが酸素で構成されています。タイヤの中の空気も基本的にはその比率ですが、窒素ガスを充填することで、酸素の比率が下がるのがポイントです。
酸素は分子が小さいので、タイヤの微細な穴から少しずつ漏れてしまう上に、タイヤに含まれる水素と結合するため、タイヤの成分に取り込まれてしまいます。これがタイヤの空気圧が徐々に下がってしまう理由のひとつ。酸素の比率が下がれば、それだけ失われる分子も少なくなり、空気が減りにくくなるのです。
さらに、酸化を抑えることでタイヤのゴムの劣化もしにくくなりますし、ホイールがさびにくくなるというメリットもあります。そうした点から、タイヤの空気を入れるときに窒素ガスの充填を勧められることが多いのです。
まとめ
タイヤの空気圧が下がると、バーストなどのタイヤトラブルの原因となるため、定期的に空気圧チェックを行い、適正な空気圧を保つことは大切です。空気圧の低下を防ぎ、タイヤやホイルの長持ちのためにも、空気を入れるときに窒素ガス充填をするのもよいでしょう。